良い

良いとは、悪さの含有量が基準値未満なこと。

 

整形モンスターなんてスラング?があるが、

そういう人たちは良いの定義がズレている様に思う。

 

基本的に人と感覚がズレている人というのは、

その人の脳内辞書が微妙に違っている。

言葉の解釈が違うと、

言葉を道具にして行う思考はかなり違ってくる。

 

整形モンスター達は、

同じ手段を積み重ねるだけで、

容姿が良くなるという前提を持っているのだろう。

(もしくは自己否定で容姿を総取っ替えしたいとか)

 

しかし、

そもそも良いというのは、

悪いを含む量が少ない且つ基準値未満という事なのである。

 

整形モンスターの話で言えば、

容姿を良くする目的なら、

ファッションセンス、美容、姿勢、考え方、、

他にも改善するところが沢山ある。

 

なのに整形の一点だけに拘るのだ。

悪いところを無くすという

地味な作業に可能性を信じないから。

 

テレビで美容整形外科の先生が言っていた。

大きなホクロがあり、鼻がそこそこ高い人が、

「鼻にコンプレックスがあるので高くしてください」

と相談に来るそうだ。

 

優れているところを磨けば、変わる。

そう信じている。

 

しかし違う。

良いは悪いと対になる且つ、

基準ラインが加えられるもの。

マシの延長なのだ。

悪いマシ良いのベン図

悪い、マシ、良いの関係はこの様になる。

悪い部分が減ってくれば、

マシになり、

一定水準を超えると、良いと言われる。

 

つまり、

今よりマシになる事。

今より良くなる事。

どちらも手段は同じなのだ。

現状の悪いところを探し、直す。

ただそれだけ。

 

「悪い部分を直すのは時間の無駄、良い部分を伸ばす方が良い」

良く聞く考え方だ。

そして、これは正しい。

 

この考え方は、

例えば人と話すのがとても苦手、

しかし黙々と作業するのが得意、

だから会話が要求されない、作業で評価される仕事に就くべき。

という様な話。

 

つまり悪い部分が0点でも良い領域に行くという話だ。

要求されていない以上、

挨拶すらまともに出来なかったとしても、

基準以上。つまり良いのだ。

 

重要なことは

良いはマシの延長であること、

基準ラインを意識することだ。

 

多くの人はそれもわからず漠然と今より良くなろうとする。

なので、体当たりで消耗しながら

なんとなく感覚を身につけるしかない。

 

今より良くなる手段が悪い点を潰すことであり、

基準値を越えれば良いのだとゴールが見えれば、

モチベーションも上がり消耗しにくい。

 

周りの人よりもスムーズに成長出来る事だろう。