キャリア
キャリアとは、上に積み上がった物。
キャリアといえば、職歴。
そんなイメージがあるかもしれない。
けれど、受験勉強を積み上げた結果、
そうでない人間と違う出世ルートを持つ人もいる。
所謂キャリア組。
職歴にしても、受験勉強にしても、
共通するのは上に積み上げて来たという事。
それがキャリアになる。
活動時間が同じでも、
上に積み上がらない活動からはキャリアにならない。
思いつきで、
飲食店で働き、警備員で働き、コールセンターで働き、、、
としても。
上に積みあがらないなら色んなローカルルールを覚えただけ。
それらの職を経験し、
自分で考えて、作業者レベルの労働を理解し、
共通項から学びを得られればキャリアを積むキッカケにはなるが。
一般的にキャリアを重ねると、
待遇、自分の能力ともに向上する。
キャリアというものは普遍的で、
キャリアという言葉とは縁がなさそうな世界でも、
通用する重要な考え方だ。
例えば飲食店で働くなら、
アルバイト→社員→店長→マネージャー
という風にキャリアを積み上げていくことが出来る。
待遇、能力とそれに伴う責任も増えていく。
逆にキャリアが上に積みあがらない場合として、
A.全く同じ仕事しかしない、
B.上に積みあがらず横の全然関係ない仕事に手を出し続ける、
2通りのパターンがある。
キャリアを積み重ねるか否かは、個人の趣向だが、
A.の場合は、
代わり映えしない同じ作業を何十年も続け、
後輩が上司になる。それを繰り返す生き方だ。
B.の場合は、
どんどん仕事の内容/職場は変わるが、
本質的には同じである、様々な作業を多く経験する。
待遇も微増、微減するだけで、
大きく変化しない。
自分の子ほどの年齢の先輩に、教えを請い続ける事となる。
このような話って、
理解している人が少ない。
少なくとも私は、
そんな発想が全く無く20年以上生きてきた。
理解している人たちの中では常識だが、
そうでない人は、なんとなく与えられた求人誌を見て、
思いつきで応募して働く。
文字通り知っているor知らないで、
住む世界が違うのだ。
なので、
上に積み上がるものがキャリア。
そう理解した上で行動すれば、
その世界の中で精度やスピードが多少劣っていても、
全体の上位20%のキャリア順調組に入るのではないだろうか。
仕事中心で生きて無い、
だからキャリアなんてどうでも良い。
そういう考え方もあるだろう。
もちろん仕事が全てではない。
例えば同じ45歳でも、
キャリアを上に重ねた課長、
重ねなかったフリーター、
どちらが仕事中心の生活だろうか?
前者の方が、
仕事のことを真剣に考えているかもしれない。
だが、時間やお金というリソースの何%を仕事に割いているか?
で考えると、
実は後者の方が割いているのでは無いだろうか。
1日は24時間。
高齢になるとアルバイトの採用も減る。
仕事をする以外にも、
仕事を探す時間が増えてくる。
そして体力的にも衰えて、
現場の作業は若い頃よりもキツくなる。
怪我や病気の頻度も増えるだろう。
非正規雇用者の中には、
保険証を持っていない人もそれなりに居る。
どちらの方が仕事に支配されず、
自分の人生を生きられるのだろうか?