己の道は、犠牲多き道か?

自分が心底納得できる生き方。

それが結果的に全てを手に入れる方法。

 

自分のやりたい事ばかりやる=周りに迷惑をかける

というイメージは無いだろうか。

それは誤り。

 

自分のやりたい事をやらない事、

それこそが最も周りに迷惑をかける。

 

具体的には、

・主語が自分でない行動

・嫌いな事に触れる時間を長くする

これらは禁忌と言っても良い。

 

主語が自分でない行動について。

人のためにやってあげる行為の事だ。

 

例えば仕事ができない人がいる、

じゃあ代わりにやっておくよ。

とすれば、

相手は喜ぶかもしれない。

 

しかし、それは相手から成長機会を奪っている事にもなる。

相手のためを思ってやった事が、

相手のためになっていないのだ。

 

そして貴方は、

やってあげたという貸しの気持ちがある。

あと普通に仕事が増えて疲れる。

お互いに損しかない。lose-loseだ。

 

じゃあどうすれば良いのか?

仕事ができない事を知った時、

自分の為にどうすれば良いか考える。

 

気が進まないなら断るのも良いだろう。

断った所で本来貴方がやるべきなら、

巡り巡って、貴方の上司から貴方に回ってくる。

 

実際その部下を対応するとなったら、

自分が今後良いと思う、得する選択肢はなんだろうか?

長い目で見れば、仕事を覚えてもらって、

仕事を増やされるどころか、

むしろ仕事を手伝ってくれる部下になってもらうのが特だ。

 

仕事を覚えてもらうと、

部下からは教えた事を感謝される。

貴方はそれ以降仕事が楽になる。

どちらも得する。win-winだ。

 

嫌いな事に触れる時間を長くする、について。

Aさんというサラリーマンがいたとしよう。

その方は、やりたくないが会社勤めをしている。

家族のために。

 

本人は昔からラーメンが大好きで、

ラーメン屋を開きたいと思っていた。

しかし年頃になり結婚し、娘が生まれ、家庭を持つ様になった。

夢なんて甘えた事。家族のために生きると決めた。男気溢れている。

 

だが、そもそもやりたくない仕事だ。

毎日毎日、仕事をする度ストレスが積み重なる。

家ではしっかり休まなければならない。

家族のために稼がないといけないから。

 

しかし家では、

「休日くらい家事手伝ってよ」と言われる。

それに「休みくらい寝かせてくれよ」と返す。

家でもストレスがたまる。

 

俺が稼いでやってる、だから食えてるんだぞ。

口にはしないがそんな気持ちが積もる。

 

ラーメン屋の経営は諦めたが、

気持ちはラーメンに向き続けている。

月15000円の小遣いの一部を握りしめ、

遠くの街まで極上のラーメンを食べに行く。

彼の唯一のストレス解消法だ。

 

本人としては家族のために毎日戦っている男。

しかし家族からすれば、

せっかくの休みに寝てばかりの、冴えない中年オヤジ。

娘は小学校高学年にもなると、

口も聞いてくれなくなった。

娘が嫌がるので自分の洗濯物は分けて自分で洗う。

 

たまにラーメンを食べるくらいでは、

追いつかないストレスが日々襲いかかる。

ストレスの限界で奥さんに小言を言われる。

我慢の限界で怒鳴ってしまった。

 

以前から不満を持たれており、

怒鳴った事がきっかけで離婚。

我が子と会うことも叶わない。

 

家族のために生きてきたのに、

家族を失ってしまった。

彼には何も残っていない。。。

 

彼の人生を少し巻き戻して、

軌道修正しよう。

たまのストレス解消のラーメン屋。

どうしても、ラーメン屋経営への気持ちが抑えられない事に気づく。

 

なんと家族への相談もなしに退職。

もちろん家族には物凄く怒られる。

しかし、自分の我を通すためやった事。

逆ギレなどしようハズもない。

 

家族に収入面で当面は迷惑がかかるだろう。

家族と今までにないほど、真剣に話し合う。

家事も半分やる事に決めた。

真剣に話した気持ちが伝わり、

家族も店の営業を手伝ってくれる事に。

 

軍資金を退職金から出し、念願のラーメン屋を開店した。

もちろん最初は苦労した。

しかしやりたい事をやれている、

その事が彼に感謝の気持ちをもたらし、

体力的にはかなり苦しいはずだが、

家事も、仕事もこなした。

 

店も軌道に乗った。

いつしか彼の店は家族の思い出の店となった。

彼が引退した後、娘が店を継いだそうだ。。。

 

勿論これは創作上の話で、

無理があるかもしれない。

 

だが、

人の課題を勝手に背負っても結局は解決できない、

好きなことは続くが、嫌いな事を続けると限界が来てしまう。

これは間違いない。

 

貴方はどう生きる?